畳の部屋で、みんなで膝を突き合わせて、もにょもにょもにょ。
何をしていると思いますか?
ハサミ貸してください。
ここが硬いんですよ。
これ切っても大丈夫ですか?
取れました~。
実はこれ、着物を解いているところです。
着物は、ひとつの反物から直線裁ちで裁断し、すべてのパーツをほぼ直線で塗ってあるんです。
ですから、ほどくと一枚の反物に戻ります。
これ、すごいですよね。無駄な布地がないのです。
「自然の恵である貴重な絹を無駄のないよう使う」という、古来日本人の知恵が詰まっているんです。
洋服が人それぞれの身体に合わせて作るのに対して、着物は着る時にその人の体に合わせます。
だから、母から娘へ、娘から孫娘へと継承が可能になります。
さて、着物をほどきながら、シミや汚れをチェックし、リメイク商品として使える物なのかを選んでいきます。
留袖や訪問着など、刺繍の絵柄がある部分は、あえてほどかずに使えるよう、作るものを考えていきます。
さあ、これから商品サンプル作りに入ります。
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